
僕がギターを始める少し前に、街中でギターケースを背負った方々が90%ぐらいの確立
で手に持っていた物、それは… エフェクターボード!!
今となっては見慣れた光景で、僕も持ってる側の人間ですが、当時の僕はそのエフェクターボードがかっこよく見えて仕方ありませんでした。
今は沢山の種類のエフェクターボードが販売されていて、用途に合わせて様々な形状があります。
そこで今回はそんな多種多様なエフェクターボードの解説とお勧めエフェクターボードを幾つか解説、ご紹介したいと思います!
Q,初めてのエフェクターボードってどれがおすすめ?
Q,いっぱいエフェクター入れたいんだけどどれが良いんだろう?
Q,かっこいいorかわいいのが欲しい!!
そんなお悩みもこの記事で一発解決!!
エフェクターボードの種類
まずは、エフェクターボードの種類をざっと見ていきましょう
エフェクターボードは大きく分けると
・ハードケース
・ソフトケース
この二つに分類されます。
ハードケース | ソフトケース | |
![]() | ![]() | |
エフェクターの保護性能 | ◎ かなり高い | △ 衝撃などに弱い |
ボード自体の耐久性 | ◎ かなり高い | △ 変形しやすい |
ボードの重さ | × ケースだけでも重量がある物もある | ◎ 軽い物が多い |
運搬性能 | △ 重量も相まって運びにくい | 〇 比較的運びやすい |
配線のしやすさ | × 綺麗にまとめるにはテクニックが必要 | ◎ 自由にレイアウトを決めれる |
価格帯 | 4000円~ | 6000円~ |
ハードケース

ハードケースタイプはエフェクターケースと言われて一番想像がつきやすい形状ですよね。
ハードケースタイプは耐久性が優れているのが一番の特徴で、エフェクター等を入れて運んでいて少々の衝撃等からしっかり中身を保護してくれます。
サイズ展開が幅広い点もポイントで、保有しているエフェクターの種類に応じた製品を見つけられます。特に、エフェクターを数多く使用する場合は、より耐久性に優れているモノが向いているので、ハードケースがぴったりです。
ただハードケースは重量が比較的重い傾向にあるのがデメリット。
頑丈なケースに複数のエフェクターや機材を入れると、持ち運ぶときに負担を感じるケースがあります。
勿論ハードケースにも様々なサイズがあるのでエフェクターの構成などを吟味してそれに合わせてケースサイズもしっかり考えていきたい所ですね。
ソフトケース

ソフトケースのメリットは、軽くて持ち運びやすい点です。
同じサイズのハードケースと比べると軽量で、持ち運ぶときにの負担も軽減されます。肩から掛けられるショルダーベルトが付属している製品もあるため、運搬性に優れたエフェクターボードが欲しい方におすすめです。
また、エフェクター類を収納するメインスペースのほか、ケースによってはアダプターなどを収納できるポケットが付属しているモノも豊富。機材をまとめて運ぶことが出来るので、ライブや練習で頻繁に持ち運ぶ方にもぴったりです。
基本的にソフトケースの中にはクッションが敷かれており、衝撃を和らげます。ただし、ハードケースほどの耐久性がないため、耐久性を重視する方は注意しておきましょう。
エフェクターの配置のしやすさ
ここまでは運搬や頑丈さを基本的に比較してきましたが、ここからは兎にも角にもまずはエフェクターを置いてみようという所にフォーカスしていきたいと思います。
ハードケースタイプの場合
ハードケースタイプにはエフェクターを固定する面に二種類のタイプがあり
1・ベルクロがくっつく面ファスナー使用になっている
2・つるっとした素材で自分で面ファスナーを用意してくっつけるタイプ
基本的にこの2つに分類されます。
1・のタイプですと基本的にエフェクターにベルクロのオス側を両面テープなどで貼り付けてエフェクターをボード面に固定する方法が一般的です。

2・の場合ですとボード面に何も無いつるっとした素材になっているので自前でベルクロのメスを別途準備する必要があり、エフェクター側の方は1と同じでベルクロ面のオスを貼り付けてエフェクターボード面に固定する必要があります。
後でご紹介しますが、いわゆるすのこタイプと呼ばれるエフェクターボードも自分で面ファスナーを両面用意する必要があります。

どちらも固定という点では面ファスナーの性能ですべて決まるのでどちらの方が固定に優れているというのはありませんので、入れたいエフェクターの数やレイアウト、お財布事情で選ぶことが出来ます。
エフェクター固定におすすめの ベルクロ!!!!

面ファスナーは100円均一や、手芸店などでも入手が可能ですが、個人的におすすめの面ファスナーは
ドリームコーポレーションのバリット君です。
安い両面ファスナーはベルクロ面の食いつきが弱い物が多く、重いエフェクターなどはエフェクターボードを運搬している最中に剥がれてしまっていたりします。
せっかく綺麗に配置して大満足な仕上がりだったのに、いざスタジオについたら全部剥がれて中身がめちゃくちゃになっていたり、なんて経験がある方も多いのでは無いでしょうか?
バリット君は超強力なベルクロで食いつきが非常に良く、長期で使用していてもベルクロのヘタリを全く感じないタフな面ファスナーです!
また、面ファスナーを貼り付ける裏糊が最初からついており、この糊もめちゃくちゃ強力です!
Q・ただ、そんなに強力だと剥がす時糊がいっぱい残ったりして剥がすの大変じゃない?
そんな声が聞こえてきますが、心配ご無用!!!
エフェクターボードやエフェクターに貼り付け時は非常に強力な糊の吸着力ですが、剥がす時は糊がほぼ残らないのでレイアウトを変える最も簡単に剥がすことが出来ます。
またハサミなどで簡単に加工することが可能ですので、固定したいエフェクターのサイズに合わせてカットして使用することが可能です。
僕は面ファスナー固定のエフェクターはすべてこのバリット君で固定しておりますが、一度も剥がれた事がなく、スタジオについて蓋を開けたら端っこに片寄ったお弁当状態になっていた事がありません!!
容量もかなり入っているので1つ持っておけば面ファスナーでのエフェクター固定問題は完全に解決いたします!!
※(強力すぎてエフェクターの塗装を痛める可能性もあるので、注意しましょう。)
※(ベルクロ面同士のくっつきは非常に強力なのでエフェクターの配置を変える時にベルクロを剥がす時結構力がいります。。。固定力が強すぎるのがデメリットでもあります。)
ソフトケースの場合
ソフトケースの場合、ボードを構成せず、少数のエフェクターだけを持ち運ぶという方もいらっしゃいます。
One Controlさんが発売しているこのソフトケースですと、2~3個のエフェクターだけを入れて持ち運ぶという形になります、固定などの手間はありませんし、現地でエフェクターの配置を決めることができます。
僕個人としてはすのこタイプをおすすめしております。
すのこタイプとはこういう形にエフェクターを配置するボード部分がすのこ状になっており、この上にエフェクターを固定する事ができます。

すのこタイプの一番のメリットは、エフェクターボードが自体が非常に軽量で、配線などを裏側から通したりして、レイアウトを綺麗に組み上げやすいという点が一番かなと思います。
ハードケースタイプのボードではパッチケーブルやDCケーブルを綺麗に配線するには、結構な努力が必要になってきますが、すのこタイプはすのこ状になっている点をいかして、ボードの裏側などに配線を隠す事が出来るので見た目が非常に綺麗に組み上げる事が可能です。
※(適当に裏に全部隠すとノイズの原因にもなるのでそこは慎重に)
またパワーサプライなども裏側に固定する事が可能ですので、エフェクターの配置数もボードサイズの割に結構置けたりするので、そこもすのこタイプのメリットですね。
おすすめのハードケース
個人的におすすめハードケースをいくつかご紹介したいと思います。
上記で説明した
1・ベルクロがくっつく面ファスナー使用になっている
2・つるっとした素材で自分で面ファスナーを用意してくっつけるタイプ
2つどちらもご紹介いたしますので、エフェクターボード探しのご参考に是非ともしてみてください!
KC エフェクターケース EC-70
楽器店などでも度々目にするKC(ケーシー)さんのエフェクターケース
オーソドックスな作りですがそのコストパフォーマンスの高さはなかなかの物です。
サイズの展開もかなりあるので、自分の入れたいエフェクターや配置で選ぶことが可能です。
そしてなによりお値段がお手頃なので、初めてのエフェクターボードにぴったりかもしれませんね!
こちらは1タイプのエフェクターボード面になるので、エフェクターを固定する場合はベルクロのオスを用意する必要があります。
結構大型のタイプもあるし、何より安い・・・・
ARMOR ( アルモア ) / PS-3C エフェクターケース
ARMOR ( アルモア )は楽器、映像、照明、音響等、精密機器輸送用ハードケースの専門メーカー様で、
多種多様のケースを販売されております。
エフェクターケースとしては非常に頑丈で、移動の多いプロミュージシャンを始め、多くの音響現場で使用されています。
実際に僕が音響現場などで仕事をしていても、ARMORのケースを見ない日は無いほど利用しているプロの方が多いです。
サイズ展開も豊富で、こちらもエフェクターの数や、レイアウトでサイズを選択することが可能です。
こちらは2タイプのエフェクターボードになるので、エフェクターを固定する場合はベルクロのオスメス両方を用意する必要があります。

僕もHX STOMPのボードを組んでバンドのツアーなどに出た事がありますが、ケースが非常に頑丈なので、安心して運搬が出来ました。
またオーダーメイドにも対応して、ケース本体のカラー、素材、金具の種類など様々なニーズに対応してくれるので、世界に1つだけの自分オリジナルエフェクターボードを作成するのことも出来るので、是非とも一度公式サイト様を御覧ください!
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CPEC400LITE
CLASSIC PRO ( クラシックプロ )は楽器を買う機会がある方ならおなじみ、サウンドハウス様のオリジナルブランドになります。
楽器販売で培ったノウハウがしっかりと詰め込まれたCLASSIC PROはユニークで高コスパな製品が多いです。
このエフェクターケースもしっかりとした作りで、お値段も手頃なこともあり、是非とも一度は手にとって見て欲しい一品です!
僕は自宅でエフェクターを保管する際のケースとしてや、少し用途は違うかもしれませんが、小型のミキサーをこのケースに入れて持ち運んだりしています。
こちらは1タイプのエフェクターボード面になるので、エフェクターを固定する場合はベルクロのオスを用意する必要があります。
おすすめソフトケース
続いてはおすすめソフトケースのご紹介です。
こちらも上記に書いた
1・ベルクロがくっつく面ファスナー使用になっている
2・つるっとした素材で自分で面ファスナーを用意してくっつけるタイプ
の2つが存在しますので、自分の用途にあったソフトケースを見つける参考にしてみてください。
PEDALTRAIN ( ペダルトレイン ) / PT-M16-SC
ソフトケース、すのこ型のボードと言えばPEDALTRAIN
大型エフェクターやマルチエフェクターにも対応する、3段レールのすのこ型ペダルボード。
撥水加工を施されたソフトケースが付属しているので持ち運びの安心度が増しますね。ケース自体にもクッション性があるのでより安全にエフェクターを運べます。
付属品として
・ソフトケースを肩からさげるショルダーストラップ
・エフェクターを固定する面ファスナー(オスメスセット)
・ケーブルを束ねるタイラップ
が付属していますので、PEDALTRAINを買えば固定に必要な素材が一気に手に入ります。
なにより肩から掛けれるショルダーストラップが嬉しいですよね!
両の手が空くと何かと便利です。
付属品で面ファスナーが付属しておりますが、こちらは2タイプのエフェクターボードになるので、エフェクターを固定する場合は自分で貼り付ける必要があります。
またPEDALTRAINシミュレーターというPEDALTRAINのすのこボードに実寸台のエフェクターを配置して理想のレイアウトが可能かどうかシミュレートできるWEBサービスが存在します。
PEDALTRAINが欲しいけどエフェクターが全部おけるか心配…
という方は是非ともこのサービスを利用してみましょう!

僕も持ち出し用で HX STOMPボードやKemper REMOTEは全てPEDALTRAINで構成しています。
下に配線を隠せるし、肩から掛けれるので運搬の負担が減りました。

Q.すのこ型ボードを使いたいけどケースはハードケースがいい…
という方もいらっしゃるかと思いますが心配ご無用でございます。
サイズや種類の展開が多いPEDALTRAIN様からすのこ型ボード+ハードケースの構成が販売されております。
MUSICWORKS ( ミュージックワークス ) / EBB3H-L/BK エフェクター・バッグインボード
MUSICWORKSのケースはソフトケースの中におぼん型のボードが入っており、それにエフェクターボードとして使用することが可能です。
さらに、こちらのケースは手提げ/肩掛け/バックパックスタイルの3WAYでスコアやシールドを収納するのにも便利な大容量のポケットも装備しています。
ギターを背負っている時には肩掛けスタイルで、何も持ってない時はバックパックスタイルのように
自分の状況で持ち方を変えれる画期的な製品です。
Kemper PROFILER STAGE やHelix Floor等など、大型のフロア型ギタープロセッサーなどをお使いの方におすすめのエフェクターケースになります。
こちらは1タイプのエフェクターボード面になるので、エフェクターを固定する場合はベルクロのオスを用意する必要があります。
まとめ
今回紹介したのはエフェクターケースのほんの一部ですので、世の中には多種多様様々なエフェクターケースが存在します。
今回の記事を参考に是非ともエフェクターボード探しを楽しんでください。
カラー展開などもしているメーカー様もあったりして、見てるだけでも結構僕は楽しかったりします笑
この記事が皆様のお役に立てていれば僕は嬉しいです!!
それではまた!!
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