エフェクターボードを作成していくうえで大切なものってやっぱり歪？
人によってはチューナーにこだわったり電源にこだわったり。。。
様々なこだわりがあるとは思いますが、ある程度ボードを作っていくとどうしても一つは欲しくなる物…
そう!! 飛び道具系エフェクター!
飛び道具と言っても千差万別、それこそあれやこれやボードに入れていたら巨大な構成になってしまい、その巨大な物を運ぶ腕も、懐も冷めきって最終的に崩れ落ちる結末….
機材沼とは恐ろしくなんとも深い…
そんな多彩で魅力的でカオスな存在の飛び道具系エフェクターを一気にご紹介!!
Q,飛び道具エフェクターってどれを買えばいい？
Q,あのアーティストのあの音が出したい!
Q,そもそも飛び道具エフェクターってなんだ!?!?
この記事を読めば一気に解決しちゃうかも!!??
そもそも飛び道具エフェクターって？
飛び道具系エフェクターとは、
常に踏みっぱなしで使うエフェクターではなく、曲の中の「ここぞ」という場面で踏んで、音や空気を一気に変えるためのエフェクターのことです。
オーバードライブやディレイのような定番エフェクターが「基礎の音作り」だとすると、
飛び道具系は 展開を作るためのスパイスや必殺技 のような存在。
単なる定番エフェクター（オーバードライブ、ディレイ）ではなく、
“音が激変する／想像を超えたサウンドが出る”エフェクターの総称です。
- 普通の音作りだけでなく、
即戦力の特殊効果
サウンドデザイン用の変則効果
として使われるエフェクターを指します。ギタセレ（Guitar Selection）+1
飛び道具の例（こんな特徴）
- 一瞬でサウンドが崩壊する
- ギターがシンセのようになる
- ループ・グラニュラー・ビットクラッシュなど
- 原音がほぼ消えるような音色もあり
こういうのが「飛び道具感」を演出します。
踏んだ瞬間に
といった 強い変化 が起きるのが特徴です。
そのため、
「使いこなす」というよりも
“狙った場面で効かせる”ためのエフェクター という存在です。
飛び道具系を使うメリット・使いどこと注意点
例えば曲中のイントロからAに移る瞬間に一瞬だけ強いフィードバッグを発生させて
一気にシーンを切り替える方法や、クリーンパートでソロなんかがあれば深く長いディレイで
アンビエントな演出をしてみたりと、一瞬でその曲を印象づける手立てにすることができます!
また行き詰まったリフやフレーズを飛び道具を使うことで新しいアイデアが出るヒントになったりします。実際にバンドメンバーで集まって曲を作ってるときは遊び心から面白い曲が生まれることが多いです笑
✖︎ 注意点（使いどころ）
- 常用しすぎると曲のまとまりを崩す
- ミスをすると痛いやつに見られる
- セッティングが難しいモデルもある
→ だから飛び道具なんです。
このように諸刃の剣となってしまう所がたまに傷。。。
じゃじゃ馬は乗りこなしてなんぼと言いますがここはしっかり練習して使いこなしましょう笑
飛び道具エフェクターのご利用は計画的に!
タイプ別：飛び道具エフェクターの分類
🔹 ① 変態系モジュレーション
- 人間離れした揺れや化学反応的モジュレーション
（例：リングモジュレーター、ランダムモジュレーション）Gearnews.com
🔹 ② ビットクラッシュ／デジタル破壊
- Lo-fi、データ破壊系サウンド
（例：Bitcrusher、Glitch Pedal）Gearnews.com
🔹 ③ シンセ系・楽器エミュレーション
- ギターで鍵盤やシンセの質感
- ギターが別楽器になる系
（例：Poly Synth、Mellotron系）Pedal Players
🔹 ④ ループ・グラニュラー / 展開系
- ループや粒状効果を加えるサウンドデザイン
（例：Granular Delay、Looping Pedal）Gear Confessions
| Pedal | ジャンル | 特徴 |
|---|---|---|
| Rainbow Machine (EarthQuaker Devices) | Pitch / Harmonic | 不思議系ピッチ変換サウンドの代表格 Pedal Players |
| Dirty Robot (DigiTech) | Synth | ギターをまるでシンセのようにする Pedal Players |
| Polymoon (Meris) | Modulation | 奇抜なマルチモジュレーション Pedal Players |
| Freeze (Electro-Harmonix) | Hold Effect | 音を固定するユニーク機能 Reddit |
| BitCrusher (Various) | Digital Glitch | Lo-fiサウンドの定番 Gearnews.com |
| Granular / CT5 Type (Various) | Granular | 粒状サウンド・変則効果 Gear Confessions |
| Superego (EHX) | Freeze / Generator | 音色生成系で空間演出にも使える Reddit |
| POG / Pitch Fork (EHX) | Pitch | オクターブ系で飛び道具感大 Reddit |
| …and more |
これはほんの一例で海外のギタープレイヤーや僕が出入りしていた現場でよく見た機種をまとめて見ました。どれも実用的なエフェクターばかりですがやはりじゃじゃ馬で一癖二癖あります笑
🎸 飛び道具エフェクター比較表：個性派ペダル6選
| ペダル | タイプ | 飛び道具ポイント | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| Electro‑Harmonix Freeze | サステイン/ホールド | ループ・コードホールドで実験的サウンド | ループ創作、ライブ演出 |
| DOD Gonkulator | モジュレーション | 奇妙でノイズ寄りの揺れ・変調 | ノイズ系・実験サウンド |
| BANANANA effects MANDALA | 変則/シーケンス | 予測不可能な変調・リズム生成 | サウンドデザイン全般 |
| Empress Effects Heavy Menace | 多機能 | 一台で奇怪なトーンまで対応 | 変態系ドライブ・実験 |
| Achenbach Rattler | 強烈ディストーション | 歪みの異次元領域へ | ハード系・ノイズ |
| TC Electronic MojoMojo Paul Gilbert | クランチ/オーバードライブ | ビンテージクランチに変態色を少量追加 | ロック〜変化球 |
個人的におすすめなエフェクターをまとめてみました。
多彩でなおかつ使い所が多いのが特徴で、汎用性の高いものが多いです!
やっぱりなんでもお得に詰合せがどんなものでも大好き!!
🔹 Electro-Harmonix Freeze — 声のようにサウンドを固定する魔法
「Freeze」は、演奏中のある瞬間の音を**そのまま固定（ホールド）**できる特殊系ペダルです。
普通のリバーブやサステインとは違い、ギターのフレーズをその場で止めて“空間”として再利用できるのが最大の魅力です。
👉 たとえばサビでコードを“凍らせ”、その上でソロを弾く…そんなサウンド設計が可能です。
- メリット：シンプルな操作で実験的サウンドが作れる
- こんな場面で使いたい：ループ風演出、Ambient系パートのアクセント
✔️ “音の残像”を演出するならこれ！
（※サステイン固定機能が特異で一発で効果がわかる）
🔹 DOD Gonkulator — ノイズと変調の極致
「Gonkulator」は、初期のデジタルモジュレーションを彷彿とさせる揺れ／変調系エフェクトです。
従来のコーラス／フェイザーとは異なる、ノイズっぽい揺れ方・予測不能な変化が飛び道具感満載。
クラシックなモジュレーションに飽きた人に刺さる、一種の“サイケデリック変調”系。
- サウンド傾向：ざらついた揺れ／デジタルっぽい変調
- おすすめ用途：アウトロ、実験的プレイ、ライブでのアクセント
✔️ 通常のモジュレーションを“壊したい”ならこのペダル。
🔹 BANANANA effects MANDALA — 予測不能な進化系シーケンス
MANDALA は、ランダム性とシーケンス的な変調が特徴的な飛び道具ペダルです。
多くの飛び道具エフェクター同様、狙った音を作るというよりは「偶発的な面白さを得るためのツール」として有用。
ツマミの操作によって音が生き物のように変化していくので、音作りが楽しくなります。
- 適したジャンル：サイケ、ポストロック、ノイズ／アンビエント
- ポイント：ライブ即興やサウンドデザインに強い
✔️ 「サウンドを育てる」感覚で遊べる飛び道具系。
🔹 Empress Effects Heavy Menace — 混沌から生まれるドライブ・ワールド
Heavy Menace はいわゆる歪み系ですが、ただのディストーションではありません。
複雑なEQ・ゲイン構造により、通常のドライブから一歩踏み外した奇抜な歪みまで対応できるタイプ。
ブースト的にも使えるので、飛び道具感を活かしつつ実用性もあります。
- 魅力：一台で“普通〜激変”まで幅広い歪みをカバー
- おすすめ：ハードロック、実験的リフ、大音量演奏
✔️ 飛び道具＋実用性のバランスが高いモデル。
🔹 TC Electronic MojoMojo Paul Gilbert — クランチの名刺＋小さな変化球
MojoMojo は本来 クランチ系オーバードライブですが、Paul Gilbert モデルらしい タイトでキレのあるサウンドが特徴です。
過度な飛び道具ではないものの、普通のクランチから一段ジャンプした味付けができるので、初心者〜中級者にも扱いやすい変化球としておすすめ。
- 強み：使いやすさ／ライブで破綻しにくい
- こんな人に：飛び道具の入口として最適
✔️ 飛び道具までいかない“変化系ペダル”としても優秀。
💸 〜10,000円台：入門・変化球系
| 製品 | おすすめポイント |
|---|---|
| TC Electronic MojoMojo Paul Gilbert Edition | オーバードライブ系ながら 飛び道具に近い質感の変化が得られる入門モデル。使いやすさ重視。 |
👉 初めて飛び道具系に触れる人、サウンドに“ちょっと違う色”を足したい人向け。
💡 〜30,000円台：本格的な飛び道具入門
| 製品 | おすすめポイント |
|---|---|
| Electro‑Harmonix Freeze | 音をホールドして 空間系・ループ効果を作れる。飛び道具の象徴的存在。 |
| DOD Gonkulator | ノイズ寄りの 変調飛び道具。普通のモジュレーションとは別物の揺れが出る。 |
| BANANANA effects MANDALA | 予測不能な変調／リズム生成が魅力の飛び道具系サウンド。 |
👉 飛び道具らしい特徴を強く感じられるモデルが揃う価格帯。
音色の個性を出したい人に最適です。
🔥 〜50,000円台：多用途＆個性派
| 製品 | おすすめポイント |
|---|---|
| Empress Effects Heavy Menace | ハイゲインながら 変態的な歪み〜高密度サウンドを作れる。実用性も高い飛び道具系。 |
👉 音楽制作・ライブ両方で活躍できるモデル。
変化幅が広く、メインサウンドにもアクセントにも使える。
🎯 ※ その他（価格変動モデル）
| 製品 | 備考 |
|---|---|
| Electro‑Harmonix Pico Deep Freeze | Freeze の ミニ版。同様にホールド系効果で飛び道具感を出せるモデル。 |
👉 予算やボードスペースを抑えたい人向けの選択肢。
🧠 選び方の目安
🔸 空間／サウンドデザイン系 → Freeze / Pico Deep Freeze
🔸 揺れ・変調系の飛び道具 → Gonkulator / MANDALA
🔸 激変ディストーション系 → Heavy Menace
🔸 まずは導入したい変化系 → MojoMojo Paul Gilbert
まとめ
飛び道具系エフェクターは、
音作りの「メイン」になる存在ではありませんが、
曲の展開や印象を一気に変えられる“切り札”のようなエフェクターです。
いつも同じ音作りになってしまう、
曲の中でもう一押しインパクトが欲しい、
そんなときに飛び道具系を1台持っているだけで、
ギターの表現力は大きく広がります。
大切なのは、使いすぎないこと。
だからこそ、ここぞという場面で踏んだときの効果は絶大です。
もし「飛び道具ってよく分からない」と感じているなら、
まずは扱いやすく、効果が分かりやすいモデルから試してみるのがおすすめ。
そこから少しずつ、自分の音楽やプレイスタイルに合った
“必殺技”を見つけていくのが、飛び道具エフェクターの一番の楽しみ方です。
この記事が誰かのお役に立てれば僕は嬉しいです!! それではまた!!
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