パワーサプライの選び方を徹底解説

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ギター機材

エフェクターを作動させてる為に必要なのは電源ケーブル電池
すなわち電気が必要になってきます。
(一部のエフェクターでは電源無しでも動作するのもあります。)

1,2個のエフェクターでしたら電源ケーブルや電池で対応が出来ますが、これが5,6個….しかもこれをエフェクターボードに組み込んで持ち運びたいとなると個数分の電源ケーブルやらなんやらを揃えて持ち運ぶ、というのは結構非現実的ですよね。。。

そこで必要になってくるのがパワーサプライ!!
パワーサプライを使えば、めんどくさい電源周りの管理も一つにまとめれるし、ノイズも少なくなったりと一粒で何度もおいしい機材です!
個人的にデザインがかっこいいのが多い気がしています笑

この記事を読めば
Q・パワーサプライってどれ買えばいいの?
Q・個々の値段の違いってなに?
Q・大型のパワーサプライが欲しい….
Q・今使ってるやつより小型の物が欲しい…


的なお悩みも一発解決かも!?


そもそもパワーサプライってなに?

パワーサプライは、パワー(電源)サプライ(供給)する「電源供給装置」で、複数のエフェクターに電源を同時に供給することができる機材です。
複数のエフェクターを使用する際でも、パワーサプライ用の電源コードだけで済むので、ライブハウスやリハーサルスタジオ等で電源タップ等の差込口に制限がある場合でも対応がしやすくなります。

パワーサプライは大きく分けると3つに分類することが出来て

  • 1つのレギュレーター(電源供給回路)を使って、複数の端子から電源を供給する通常型
  • アダプターから供給された電源を分岐させて使う分岐型
  • 1つの端子に1つのレギュレーターが搭載されている独立型(アイソレート)

通常型は定番モデルのパワーサプライに多く採用されているモデルが多く、分岐型は比較的リーズナブルな価格帯の物が多いです。 独立型はハイエンドモデルに多く採用されています。


パワーサプライの選び方

パワーサプライを選ぶ基準は個人的に三つほどあります。

・何個のエフェクターに接続するか
・パワーサプライの最大電流容量はいくつか
・使用するエフェクターボードの大きさはどれぐらいか


この3つの基準で照らし合わせながらパワーサプライを選ぶと失敗しにくいと思います。
折角購入したパワーサプライが自分の用途では役不足だったら中々のショックですよね….

何個のエフェクターに接続するか

パワーサプライにはこのようにエフェクターに電源を供給する端子があるのですが
基本的にこの端子数分のエフェクターにしか電源を供給することが出来ません。
つまり、6個のエフェクターに電源を使用したいのに対して、電源端子が5個のパワーサプライを選択してしまうと、ボードなどに配置する予定だったエフェクターを一つ減らさなければいけません。

エフェクトボードなどに配置するエフェクターの数が決まっているのであれば最低でも
その個数分の電源端子があるパワーサプライを選択しましょう!

個人的には欲しい電源端子+2個あると今後エフェクトボードを組みなおしたりする際に自由度が増すのでお勧めです!

パワーサプライの最大最大電流容量

パワーサプライには「電流容量」という A(アンペア)mA(ミリアンペア) 
で表記される数値があります。

例えば、パワーサプライの電流容量が400mAだった場合、接続するエフェクターの消費電流が合計で400mAを超えるとパワーサプライは安定して電源供給を行えなくなってしまいます。
消費電流はエフェクターごとによって異なりますが、基本的にアナログエフェクターは消費電流が少なく、デジタルエフェクターは消費電流が多くなっています。

自分が使いたいエフェクターの消費電流を考慮してパワーサプライを選択する必要があります。
※パワーサプライの電流容量のギリギリまでエフェクターを接続すると、接続したエフェクターの動作が不安定になる事があります。使用したいエフェクターの合計消費電流が電流容量の80%ぐらいに収まるようにしましょう!

使用するエフェクターボードの大きさはどれぐらいか

接続端子が多くなれば多くなるほど、パワーサプライは基本的に大型の物になってしまいます。
配置したい場所や使用するエフェクターボードによっては
パワーサプライが入らない! 何て事にならない様に注意して選ぶ必要があります。

例えば、pedaltrainなどは、スノコ裏側にパワーサプライを納めて見た目をスタイリッシュにすることが可能ですがパワーサプライの厚みやサイズによってはこの裏側に設置することが難しい機種もあります。

パワーサプライ自体の厚みやサイズなどもしっかり確認して、今一度設置予定のエフェクターボードなどのサイズを確認してみましょう。
エフェクターボードの選び方についての記事も書いておりますので是非ともご参考にどうぞ!

僕はサイズ感が分からない時などは、公式サイト様などで寸法を確認して、段ボールで同じサイズの物を自作し、ボードなどに実際に配置してサイズ感を確認しています。
(嫁に見られていい大人が段ボールを積み木にして遊んでいると勘違いされて白い目でで見られました笑)

値段の違いってどういう所?

楽器店様や通販サイト様でパワーサプライを見ていると
「接続数も電流容量も同じなのになんでこっちの方が高いんだろう?」
と疑問を持った方多いのでは無いでしょうか?

内部の基盤やパーツ、筐体自体の素材に差があるのは勿論ですが、一番大きいのは
上記でも書いた・1つの端子に1つのレギュレーターが搭載されている「独立型(アイソレート)
このアイソレート型かどうかでお値段が結構変わってきます。

独立型(アイソレート)とは

アイソレーションは英語で「Isolate」=「分離・隔離」という意味をです。
パワーサプライにおいて、例えば「1-4の出力はアイソレーションされています」という仕様であれば、1−4の4系統の出力はそれぞれ独立しているという仕様です。
まずは非アイソレートタイプの仕様を図にしてみました。

この図のパワーサプライの場合 1~5のOUT出力を持っていますが、内部では電源から各OUT端子が並列に接続されています。つまり、同じ赤色のプラス極と青色のマイナス極そのままが分岐されています。
楽器店様やオンラインショップなどで販売されている、電源アダプターからの電源を5~6個に分岐する
「ディジーチェーンケーブル」が売られていますが、内容としては上記のような仕組みになっています。

ではアイソレートされているパワーサプライはどのようになっているのか、下記の図をご覧ください。

同様に1~5のOUT出力がありますが、各OUTポートそれぞれに電源回路があり、プラス極・マイナス極それぞれが全て独立した回路になっています。独立した電源回路に入力される電圧はメーカー・モデルによって異なりますが、12-24Vの電圧を入力し、内部でアイソレーションレギュレーターと呼ばれる回路を経てOUTポートに繋がっています。

アイソレート型のメリット

アイソレートされているパワーサプライのメリットは各OUTポートが全て独立した電源回路となっているため、パワーサプライに繋がっているエフェクター同士で干渉しないという点が一番のメリットです。

現在エフェクターはオーバードライブやディストーションの歪系エフェクター。ファズやコンプレッサーやEQなどの主流はほぼアナログエフェクターです。
対してディレイやリバーブといった空間系エフェクター、マルチエフェクターなどはデジタルエフェクターです。

デジタルエフェクターアナログエフェクターに比べて大電流を必要とします、そのハイパワーが故にデジタルノイズと呼ばれるノイズを電源に巻き散らかしてしまうことがあります。
そのノイズを同じパワーサプライに繋がっているアナログエフェクター等が拾ってしまい、物凄いノイズまみれのエフェクターボードが完成してしまうのです・・・・

アイソレート型パワーサプライは、各エフェクターに電源を供給するポートが分離、独立しているため電源からのノイズトラブルを限りなく無くすことが出来るのです!

おすすめパワーサプライ

個人的におすすめしたいパワーサプライをいくつかご紹介いたします!
基本的にアイソレート型をおすすめしておりますので、今後のパワーサプライ選びのご参考に是非ともどうぞ!!

STRYMON ( ストライモン ) / Ojai R30

Ojai R30は小型&薄型な本機はクリーンで安定した電源をエフェクターへ供給できます。
マルチ電圧出力に対応し、拡張性に優れています。3系統の9VDCと2系統の9V、12V&18V(各500mA)と入力系統も豊富で、それぞれ独立した安定化回路とカスタムトランスで形成されており、超低ノイズの電源出力です。つまり独立型(アイソレート)です!

拡張性に優れているという書き方をしたのは、「あともう一個OUT端子があれば・・・」という時に
こちらのOjai R30のOUT出力を拡張できるエクスパンションキットも販売されております!!


僕もSTRYMON ( ストライモン ) が好きで、同メーカーの Zuma R300を愛用しております。

質感、ノイズの少なさ、安心と信頼 まさに理想的なパワーサプライだなと思いました!

VOODOO LAB ( ブードゥーラブ ) / Pedal Power X8

VOODOO LAB ( ブードゥーラブ )は国内、海外問わず世界中のトップアーティストから大人気のパワーサプライで、製品の完成度と品質の安定度の高さから業界スタンダートとして認知されております。

そんなVOODOO LAB ( ブードゥーラブ )から発売しております、このPedal Power X8
8アウトプット完全独立電源独立型(アイソレート)パワーサプライで
サイズ:140(幅) x 70(縦) x 25(高さ) mm
重量:250g と8アウトプットも搭載しているのに結構小型で取り回しが良いです!
筐体自体はシンプルなデザインですが無駄のない洗練された形はまさにプロ仕様といったところ!

エフェクターサイズが限られていて・・・・ハイパワーでアウトプット数も確保したい・・・・
という方に是非ともお勧めしたい一台です!

VITAL AUDIO ( バイタルオーディオ ) / POWER CARRIER VA-05 MkII

VITAL AUDIO ( バイタルオーディオ )といえば、コスパが良く、品質も非常に高い
限られた予算内でエフェクトボードを組みたい方々の味方ですね!
そんな頼れる相棒のこちら POWER CARRIER VA-05 MkII
このパワーサプライは、3つの9V供給ポートと2つの(9V/12V/18V)可変ポートを搭載しており
裏側のスイッチをスライドさせることによって 4番OUTポートと5番OUTポートを(9V/12V/18V)という電圧を変更できる機能を搭載しております。
もちろんこちらのパワーサプライも独立型(アイソレート)

また、各出力ポートにはLEDライトが備え付けられていて、電源投入時に正常に電源が供給されている場合はグリーンLEDが点灯し、不具合の出たポートはレッドLEDが点灯します。
何かの不具合で大量の電流が流れてしまっても大切なエフェクターを壊さずに済むというのは凄く安心できる機能ですよね!
こちらのパワーサプライ、僕はTONEX ONE用ボードに使用しております。
ノイズも全く無く、非常に快適です。
■サイズ/重量
・外形寸法:111.5(W) x 60(D) x 21.3(H) mm
・本体重量:134 g

CUSTOM AUDIO JAPAN ( カスタムオーディオジャパン ) / DC/DC Station II

CUSTOM AUDIO JAPAN ( カスタムオーディオジャパン )といえば、楽器系通販サイトなどを見た事がある方なら一度は必ず目にしたことがある、というぐらいメジャーで大変信頼のおけるメーカー様。
そんなCAJ様のパワーサプライ!
高出力な独立型(アイソレート)で、DC・DC Station。6つのDC9V 150mA、2つのDC9V 500mA 計8つのポートを装備。

デザインとしては横長なデザインになっており、小スペースでの配置も難なくクリアできます!
供給電圧をモニターするデジタルボルテージメーター装備(500mAポートの電圧をモニターします)しておりますので電圧以上が無いかのチェック簡単!

197mm(幅) x 34.2mm(縦) x 27mm(高さ) / 約210g

K.E.S ( ケーイーエス ) / KIP-AC208MS

KES KIP-AC208MSDC出力は2系統の切り替え(9V500mA,12V375mA,18V250mA)可能端子を含めた8portを装備し、グラウンドまで完全に個別にした独立型(アイソレート)回路を採用!

マルチエフェクターなどの専用アダプターを使用する機材を搭載したボードに便利なACコンセント出力×2系統を備えておりますので、複数台のエフェクター電源周りを一気に担ってくれる頼れるパワーサプライです!
ハイパワーなパワーサプライをお探しの方に是非ともお勧めしたい一台ですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
エフェクターを動かすのに絶対欠かせない電源システム。
パワーサプライにこだわると全体の音質向上に繋がり、結果的にいい音に繋がるとっても重要なシステムです!
是非ともこの機会にアイソレート型パワーサプライを導入して最高のエフェクターサウンドを楽しんじゃいましょう!!

この記事が皆様のお役に立てれば、僕はとっても嬉しいです!
それではまた!

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