【初心者向け】シールドケーブルを自作してみよう

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ギター機材

エレキギターやエレキベースを弾いてる方はもちろん、DTMやキーボードなど、様々なシチュエーションで必ず必要になってくるあいつ。。。
シールドケーブル!

ネットで検索すれば作り方のhow to〜的なのが沢山出てきますので、チャレンジした方も多いのでは無いでしょうか?

しかーし!! いざトライしてみると、はんだ付けって意外と難しかったり何とか出来上がって試しにアンプに接続してみたらブーーーーっと不貞腐れた音が鳴ってショックを受けたり。。。と悲しい事が起こったり。。。。

そこで今回はそんな悲しい思い出を乗り越えたい方、これからシールドケーブルを自作したい方に向けての解説と、初心者におすすめしたいはんだグッズのご紹介をいたします!
一緒にはんだ付けをマスターして、明日からは町のはんだマスターとして胸を張っていきましょう!

そして先に断言しておきますが、僕は非常に不器用です!
そんな不器用な僕でも出来るぐらいシールド作りは手順と方法さえ守れば出来ます!


道具の準備

兎にも角にもまずはんだこて等の道具を準備しましょう。
大まかに言うと必要な道具は

  • はんだこて
  • はんだこて台
  • こて先クリーナー
  • はんだ
  • はんだ吸い取り線
  • ニッパー
  • ラジオペンチ

この7点が最低あれば作成は可能です!
お近くのホームセンターや100円均一等々などで手に入る物もありますが、インターネットの力を借りると効率的に道具をそろえる事が出来ます。

    白光 FX511-1 40W はんだこて

    はんだ付けをする方ならド定番というような機種で、ホームセンターや家電量販店などでも度々目にします。
    Q.初めてのはんだ付けで、はんだこてどれ買えばいいの?

    と聞かれれば迷わず僕はこのはんだこてをお勧めしております。
    使いやすい形状と取り回しの良い柔らかな電源ケーブル、そして何よりも手に取りやすい価格!!

    はんだこて作業台

    はんだこてはワット数にもよるのですが、使用中のこて先温度は約350°程になります。
    かなりの高温なので、やけどなどの危険があります。
    しかし、作業中に一旦両手を使いたい時も多々あります。
    机の上なんかにちょっと置いて。。。。(コロコロコロ…..)
    熱っつつつつ!!!!!!

    なんて最悪な怪我をするパターンも…(僕は幾度となくしました。)
    そんなあっついはんだこてを安全に置くことが出来るこて台が必要です!!

    こちらの白光のこて台なら作業途中のあっつあつなはんだこてを安全に置く事が出来ます!
    しかもこれはこて先のクリーナー付きなのでめっちゃお勧めです!

    今回は撮影の兼ね合いでこちらの台を使用しておりますが
    このアームのついた台も非常に便利で優秀です。
    はんだ付けする具材が固定されているので自由度が格段にあがって作業効率もアップ!!
    (後、年齢的に拡大鏡とLEDライトが嬉しい。。。)

    はんだ

    Q.楽器用の半田ってどこのがいい?
    と聞かれれば即答で「ホームセンターで売ってる普通の奴!!」と答えています。
    こんなの言うと音響マニアの方々にぼっこぼこにされそうですが、振り上げたげんこつを下げて、落ち着いて僕の話を聞いてください!!

    はんだの種類や付け方で音は変わるのは事実です。今回のはんだ付けで使用するはんだもKester 44、という音響機器ではド定番はんだを使用します。(端切れが余っていたからというのは秘密)

    ですが楽器は服と一緒でトータルコーディネートが絶対で、一部だけが特化していても他とのバランスが悪ければ平たく均されてしまいます。
    そしてはんだは配線と金属を確実に接触させて固定する、いわば接着剤的な存在。と僕は考えていますので、がっちりくっついてしっかり通電していれば問題無しと言えます。

    勿論全ての機材をこだわって超絶特化型をめざす!!というのもロマンがあって僕個人としては大好きですので僕も半田は何種類か持っています。
    なのでお勧めするのはいわゆる普通のはんだですが、是非とも色々試してみて違いを楽しんで頂きたいです!

    はんだ吸い取り線

    半田つけをするしている時に失敗した!やり直したい!
    という時に便利なのがこのはんだ吸い取り線
    やり直したい所に吸い取り線を当てながらこて先で温めると吸い取り線が溶けた半田を吸い取ってくれるというアイテムです。

    無くても究極困りはしませんが、あった方がいいので是非ともこの機会にひとつ持っておきましょう!


    シールド、プラグの準備

    今回作成で使用するのは

    • CANARE ( カナレ ) / GS6 5m
    • CANARE ( カナレ ) / F-15
    • CANARE ( カナレ ) / F-15L

    この3点を使用して GS6 5m SL (ストレート/L字)を作成したいと思います。

    CANARE ( カナレ ) / GS6


    GS6は僕が大好きなケーブルで何本も自作しました。
    頑丈で、癖が付きにくくてフラットな音質、そして何より安い!!
    価格はその時々で上下しますがやっぱり安い…..
    音響現場等々で目にしない日は無いぐらいプロの現場でもめちゃめちゃ使われているド定番ケーブルです。

    CANARE ( カナレ ) / F-15/F-15L

    プラグはこれまたCANARE ( カナレ )製のプラグで
    こちらも質実剛健な作りになっております。
    音響現場などでガンガン使うためプラグもタフです。
    あと何より質感が最高に好き。。。。ずっと触っていたくなる。。。

    このGS6+F-15の組み合わせは既製品があります。

    売ってるなら買った方が早いのでは…?
    となりますが、メーカー様からこのGS6+F15の既製品で S/L(ストレート/L字)の組み合わせは販売しておりません。
    (2024/7/02現在)

    そしてこのF15というプラグなのですが、つい最近までL字は販売しておりませんでしたが、ついにL字が販売開始!!

    GS6のS/Lが欲しい→無いなら作るしかねぇ!

    そもそもどこをはんだ付けするの?

    上の画像は全て被覆を剥いてまとめている写真になるのですが
    シールドケーブルは外側から
    シース→シールド線→絶縁体芯線 という構造になっており
    外側の銅線が信号に外来ノイズが入ることを防いでいるのでシールドと呼ばれます。

    シールドケーブルを作成するにあたって、半田付けが必要になってくるのがシールド線芯線になります。

    こちらは今回使用するプラグ(F15/F15L)
    基本だいたいどのプラグも同じ構造なのですが
    赤色丸チップ(Tip) 黄色丸スリーブ(Sleeve)と呼ばれる部分になります。

    シールドケーブルの作り方を物凄く単純に言うと
    芯線チップシールド線スリーブが接触しないようにそれぞれハンダ付けする。という事です。

    このどちらかが繋がっていないとノイズが出たり、音が出なかったりします。
    またこの2カ所が少しでも触れるとショートして音が出なくなったり小さくなったりします。

    シールドケーブル下準備

    道具も具材も知識も揃ったらいよいよシールドケーブル作成です。
    まずシールドケーブルの両端のシース(外側のゴムビニール的な部分)を剥いていきます。

    の前に両側のコネクターカバー等々を先に通しておきます。
    先に通すことによって両側のプラグをはんだ付けした後に絶望しなくて済みます。(両方半田付けした後に気が付いたらやり直しだぞ!)

    写真ではワイヤーストリッパーというケーブルを剥く専用の工具を使用していますが、無ければカッターナイフやハサミ、ニッパーなどで剥きましょう。
    この時、中のシールド線を切らない様に慎重にカットしていきます。
    (手を怪我しやすい工程でもあるので気を付けて作業してください。)

    この様に両端のシースが剥けて中のシールド線が出てくれば、第一工程は完了です!

    続いて、シースを剥けたら一旦シールド線は横に束ねて避けながら、中の絶縁体を剥いて、芯線を出していきます。
    この時も中の芯線を傷つけない様に気を付けて作業してください。

    この様な形を両側で作れれば第2工程も完了です!

    いよいよ半田付け!!

    それでは我が家のはんだ付け会場に移動しまして。。。

    先に言っておきますがここは決してキッチンではありません
    はんだ付け会場でございます!!

    (自分の部屋でやっていると妻に臭いだの、自宅に匂いが染みつく!!と、無茶苦茶嫌みを言われるので自宅で唯一換気扇のある場所でやっております)

    これ見つかるとすっごい怒られるので妻が出掛けている隙を見計らってはんだ付けを行っております…

    予備はんだ

    シールド線と芯線にあらかじめ少し半田を溶かして載せておきます。

    予備はんだをしておくと、芯線やシールド線のばらつきを防ぐことが出来ますし、これはこて先の保護と酸化防止の意味もありますが、予備ハンダしておくとハンダの付きが良くなります。
    ハンダの付が良くなると作業能率が上がるだけでなく、部品への余計な加熱も防げますので必ず行いましょう。

    コネクターに半田付け

    予備はんだも完了すれば、いよいよコネクターとの半田付け勝負が始まります!!

    芯線チップシールド線スリーブが接触せずに半田づけが完了しました!
    この要領で反対側のコネクターも半田付けしていきます。
    (この時コネクターのカバーを通し忘れている場合はまだ間に合いますのでもう一度確認しましょう!ラストチャンスです!!)

    完成&導通チェック

    半田付けが完了したらしっかり導通しているかテストをします。
    テスターや上記画像のケーブルテスターなどでテストしましょう。
    アンプなどに挿してブーっと音が出ればOKですが導通不良が原因で他の機材を壊すと悲しいので僕はテスターかケーブルテスターを使用しています。
    上記の状態ですとしっかり導通出来ていますのでシールド作成は完了です!

    BehringerのCT100は様々なケーブルをテストする事が可能なので、一台持っておくと非常に便利です。
    単三電池2本で駆動するので、取り回しも非常に良いです。
    ライブ前やレコーディング前に、使用するシールドや配線のチェックをしてトラブルを未然に防ぎましょう!

    まとめ

    如何でしたでしょうか?
    昔、少しだけやってみようとして挫折した方や、これから挑戦しようとしている方が
    この記事を読んで少しでもやる気になって頂けたら僕も嬉しいです。

    以外と簡単に出来ますし、今回僕が用意したシールドやコネクターも
    様々なメーカー様から出ておりますので、是非ともいろんな組み合わせを楽しんで頂けたらと思います。
    それでは!!

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